島津日新斎

2005年10月8日 思考実験
島津忠良は超天才なんじゃないかと思えてきた。

島津忠良は戦国時代、分家である伊作島津家の出身ながら嫡男を宗家の跡継ぎにしたらしい。そこまでなら普通の名君だけど…

仮定:戦国時代、家の存亡は跡継ぎの器量のみに依存する。

この仮定の下では、基本的には、家が繁栄するか否かは、偶然となる。たまたま、織田信長みたいな天才が当主となれば繁栄し、たまたま、織田信孝とか織田信雄みたいに跡継ぎに恵まれなければ、衰退する。(結果を出せば名将と言われ、出さなければ凡将と言われるという考えはしない)

島津忠良は跡継ぎに恵まれまくりで、島津家は忠良死後も繁栄する。ただ、忠良にとって跡継ぎに恵まれまくったこと、自分の死後にも島津家が繁栄したことは、偶然でなく、必然だったように思える。根拠は、家訓の「いろは歌」を遺したこと。これによって、自分の死後も勝手に名君が量産されるようなシステムが出来上がったのではないかと思う。想像だけど。

たぶん、君主政治は君主の器量に大きく依存するため、天才が君主となれば、短期的には最高の結果を残せるが、長期的には天才君主は続かないので崩壊するのだと思う。

君主政治を長続きさせる方法は
・暗君になっても安心な制度を確立すること。(徳川家康)
・名君を生み出し続けること。(島津忠良)
だと思う。

コメント